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企業のPR戦略

NBAは2017年からユニフォームに企業広告を入れることを許可しました。

これは4大リーグで初めてのことで、ユニフォームというのはある種聖域的に思われてきましたんですが、ついに踏み切ったかという感じでした。

NBAでは以前半袖ユニフォームが導入されたときがありまして、その時から「肩に広告入れるための布石では?」と言われてました。(たぶん不人気だから)半袖自体見なくなりましたけど。

で、この広告というのが、左胸のところに6cm×6cmのサイズで企業のロゴを入れられるというもの。広告費用は公表されてないんですが、安くて5億円、高くて20億円程度するんだとか。

NBA側には当然広告収益が丸ごと利益になるわけなんですが、企業側にそれだけのお金を払うメリットはあるんでしょうか?ある試算によると、この「胸元の小さなロゴ」で得られる効果は従来の広告に350億ドル使った効果に相当するんだとか。

https://www.forbes.com/sites/darrenheitner/2018/02/15/sponsors-may-be-pleasantly-surprised-with-nba-jersey-patch-roi/#5391030647ee

例えば年間1千万ドルで契約して、それが350億ドル分の広告価値を生むって350倍になるってことですよ!?つまり胸元の小さなスペースに企業名を乗せるだけで、従来のTVCM等の350倍のPR効果があると。

この流れはとまらないでしょうね。「企業名がユニフォームに入るなんて許せん!もうNBAは見ない!」という人が相当数いなければ。(いないでしょ)企業も複数になり、広告スペースも拡大していくと思われます。

NBAも企業も儲かってwin-winじゃんって思いますが、果たして企業価値を高めるのは広告がベストなんでしょうか。

「幸せでお金を買う5つの授業」という本があります。

本の中でこんな事例が紹介されています。2009年、ペプシコが23年間続けてきたスーパーボウルへの広告出稿を辞めると言って話題になりました。2000万ドルする広告をやめて代わりに何をしたか?ペプシ・リフレッシュ・プロジェクトという慈善事業を始めました。地域社会に貢献するアイデアを公募し、最も票を集めたアイデアに交付金を出したんですね。すると、集まった票の総数は大統領選挙よりも多く、ペプシコはスーパーボウルに広告を出したどの企業よりも話題になり、フェイスブックのフォロワー数も急増した。また、「社会貢献する企業」という認識を社内にも与えられ従業員の満足度も向上したんだそうです。

人は誰かのためになってると感じると満足や幸福を感じるんですね。NBAに広告を出す企業も、実はその予算を社会貢献に使えばもっとすごい価値を手に入れられるかもしれませんよ。